日本の修学旅行の是非について

さて、今日は

美ら海水族館に来ていた学生が先生に「1時間後にバスに集合」と言われていた→美ら海水族館で滞在1時間という計算は短いのではないだろうか?
更新日:10月24日15時20分

こちらで挙げられている修学旅行について

あんまり炎上するような話はしたくないなぁと思いながら、自身が計画したときがどうだったのかくらいは書いておこうと思い、ここに書くことにします。

ただし、とても個人的見解なので、賛同を求めるわけでも、批判したいわけでもないです。ただ、実際の裏側はこんな風になっているんですよ、ということを知ってほしいなと思い書くことにしました。

まず、私自身が計画した修学旅行について

  • 将来行く機会がなさそうな場所に連れていきたい
  • 経験したことがない経験を積ませたい
  • 将来行かないかもしれない場所だからこそ、もう一度行きたいと思わせたい

ということを目標にしました。

狙いを定めたのは種子島。オンシーズンのみ直行便があるものの、通常行こうとすれば、航空便、船便を経由してしか行けないため、まあ行く機会がないだろうな、と。

そして種子島には…そう、宇宙センターがある。そしてきれいな海。

とまあそんな形で組み込んでいきました。(ちなみに私のプランでも水族館は1時間か1時間半が限界だった気がします)

さて、そこで気になるのが、お金の話。これは正直、旅行社と一緒にプランを練るので、どこまで教員が熱くなれるか、そして担当者が乗ってくれるか、になります。

これは旅行社の方から聞いた話ですが、教育旅行は割に合わないらしいです。旅行社サイドでは。ではどうして旅行社がそうまでして教育旅行を担当してくれるのかというと、

「ああ、あのときの添乗員さん、よかったな」「〇〇旅行社だったよな」

という風に思ってもらいたいからだそう。

といっても、旅行社の人も人間です。こちらが熱く泣ければ、テンプレートを提示してきます。

そこから先は私達と、旅行社の人たちとの攻防をするしかないのです。食事にしても、単価を下げられないか、単価が下がらないなら、何かもう一品つけることができないか、観光する場所も、無料で素敵な景色が見られるスポットが無いか探したり。

そして一番料金内容と差がつくであろうものが、助成金。

地域にもよりますが、色々な地域で教育旅行助成事業があります。都道府県が行っていたり、企業単位で実施していたり様々。△△地域を観光される場合、〇〇バスは◯円の助成をします。 などもあります。

もちろんまとめサイトがある場合もありますが、ない場合もあります。旅行社の人が全部探しきれない場合もあります。だから、教員と旅行社の人がどれだけ連携しているかで、内容の充実度がかなり変わります。

もちろん、世間ではそもそも修学旅行や教育旅行は必要なのか?自分たちだけで好きなように過ごせばいいじゃないか、社員旅行もなくなってきているんだし、という声があることもわかります。

ただ、行きたくても家庭事情や経済事情で行けない子がいる、ということもあるのです。もちろん、修学旅行の積立も安いものではありません。私達はそれを重々理解してその金額を損した気分にさせない、きちんと金額分だけ遊び尽くすように組んでいます。(少なくとも私は組んでいました)

それに、多様性が進むこの社会で、親から離れて、けれども安全な状況で旅をする経験を積んでおくことは大事なのではないかと思うのです。

ただ、教員側にも一つ言えることは押し付けないような、柔軟なプランにする必要はあるのかなと思います。ゲームが好きな生徒にとっては、ゲームができない退屈な旅行、とならないように、敢えてゲームが好きな子に活躍の場をもたせるようにするとか。コミュニケーションが苦手な子でもできることを一つでも盛り込めば、楽しかったにつながる要素はあるはずだと思っているからです。

そうして、一つでも「楽しかった」エピソードがあれば、教員としても、生徒としても、保護者としても満足できるものではないのかな、と。

本当にこれは私の個人的見解なので、まとまってないなとも思うし、批判があることも重々承知していますが、どうしても。自身がどういったつもりで修学旅行を作ったのかを振り返るためにも、裏側を世間の皆さんに知ってもらうためにも、今日は投稿したかったので投稿しました。

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